JPPD

2020/07/01 最終更新

J-PlatPat Downloader (JPPD)

1.特長

特許公報番号を予め入力しておくと、独立行政法人 工業所有権情報・研修館が運営する特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)にアクセスし、指定された特許公報のテキストをダウンロードするツールです。Ver 2.00からは、各出願の審査や審判などの記録、登録情報や分割出願情報などの経過情報のダウンロードも可能となりました。また、PDF版の公報をGoogle Patentsからダウンロードすることもできるようになりました。

Google Patentsの場合には、公報番号から、その公報が表示されるページのURLが簡単に推定できるので、そのURLにアクセスすれば、一発で情報をダウンロードするできましたが、J-PlatPatの場合、検索ボックス内に公報番号を入力し、検索ボタンを押した後、表示される検索結果一覧表から所望の公報のリンクをクリックすることで、ようやく公報内容が折り畳まれた掲載されたページに飛ぶので、さらにそのページで「要約」「請求の範囲」「詳細な説明」をそれぞれ展開することで、初めて公報内容をダウンロード可能となります。

これを何とか自動的に処理することで、まとめて公報のテキストダウンロードが可能なツールを作れないかと、色々と試行錯誤して、何とか出来上がったのが、このJPDDです。今まで、ここで公開してきた PKM GPD と同様に、Microsoft Excel(エクセル)のマクロ(VBA)で作成しました。

JPDDは、J-PlatPatにアクセスし、公報番号を入力したり、検索ボタンなどのリンクをクリックする操作を行うのに、インターネットエクスプローラー(IE)を使用しています。これは、ExcelのVBAで操作するのが比較的簡単であることと、インターネット上にある多くの情報を参考にすることができること、などが理由です。

何とか意図した通りに動くものができるまでも大変だったのですが、その後も、動作が非常に不安定で、様々なエラーが出たり、公報内容の一部を取得し損なったりといった不具合に悩まされました。現時点では、その多くが解決できたと思いますが、まだ不具合が起こることがあるようです。その原因の1つは、J-PlatPatの応答が極端に速いときと極端に遅いときがあることです。応答があまりにも遅い場合、応答を待ちきれずに取りこぼすことがたまにあるようです。

まだそんな調子で、潜在的な不具合点もありそうですが、何とか使えるレベルまで来たようなので公開することにしました。

Ver 2.00からは、テキスト公報以外に、J-PlatPatの文献表示画面にて「経過情報」ボタンをクリックすると出てくる経過情報照会画面の、「経過記録」「出願情報」「登録情報」「審判情報」「分割出願情報」といった各タブの表示内容をダウンロードする他、経過記録タブにある審査記録、審判記録、PCT国際出願記録にてリンクされている各種書類(拒絶理由通知書、意見書、査定、審決などなど)を全部ダウンロードすることが可能となりました。ダウンロードする書類の数が多くなると、当然のことながら、処理に要する時間が増大しますが、処理が終わるのを気長にお待ちください。

また、PDF公報についても、Google Patentsからダウンロードすることができるようになりました。Google Patentsには、現時点で、2004年以降の公開公報、特許3539101以降の特許公報が収録されているようです。また最新の公報については、Google Patentsに収録されるまでのタイムラグが数週間程度あるようですので、それまでダウンロードできないことについてはご了承ください。

ExcelのVBAを使用して、どうやってJ-PlatPatから所望のテキスト公報をダウンロードするのか、具体的な方法について、ここのブログにまとめたので、興味のある方はご覧ください。

2.使用方法

エクセルの「About」シートに使用方法を記載しています。最初にインターネットエクスプローラーの設定を3か所変更する必要がありますので、これを忘れずに行ってください。あとは、ダウンロードする場所とファイル名を指定し、ダウンロードしたい書類の種類を指定し、公報番号を入力したら「スタートボタン」を押すだけです。

通常は、インターネットエクスプローラーは、最小化した状態で動作するのですが、指定することで、通常モードで立ち上げることもできます。その場合、このマクロがどんな操作を行っているのか、IEの実際の画面推移を見ることができますので、そのスピード感や、サイトの応答の速さなども感じ取れると思います。

3.今後

さて、このツールを使うと何ができるのか? というと、このままではあまり有用とは思えません。実際、このツールを作った理由は2つあって、1つは複数のキーワードを色分け表示するツールPKMに応用し、Google Patentsに収録されていない最新の日本公報を取り込むこと、もう1つは、このツールの開発を通して、いわゆるウェブスクレイピングを少しでもかじってみたいということでした。つまり、このツール単独で何かをしようというよりは、技術習得のための課題としてチャレンジしてみたというところです。

とはいえ、せっかくこのようなツールができたので、これを活用して、何かもっと実用的なツールに仕上げてみたいという思いもあります。複数の公報をダウンロードして、タイトル、発明者、出願人、出願日、公開日、要約、請求項などを取り込んで、エクセルなどで一覧表を作るなんてこともできるでしょうし、他にも何かアイデアやご要望があれば、是非ご連絡ください。すぐに完成できるかどうかはわかりませんが、可能な範囲で新たなツールの作成に挑戦してみたいともいます。

4.無料サンプル版のダウンロード

原理的には、一度に入力できる公報の数に特に制限はないのですが、多量のロボットアクセスなどは J-PlatPat側で禁じているようなので、一度にあまり多くの公報を入力し、まとめてダウンロードするのは好ましくないかもしれません。

今回公開するのは一度にダウンロードできる公報の数を20個に制限した無料のお試し版です。制限解除版のご希望や、その他ご要望等がございましたら、メール等でご相談ください。

「JPPD Ver 2.00無料お試し版」のダウンロードはこちら

5.更新履歴

2020/05/25 Ver 1.00L 初期版公開
2020/07/01 Ver 2.00L 経過情報や審査関係書類等、およびPDF公報が入手可能

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