J-PlatPat Linker (JPPL)
-Google Chrome 対応版 -
1.特長
独立行政法人 工業所有権情報・研修館が運営する特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)にて、複数の公報の固定URLを連続取得するツールです。
J-PlatPatでは、各公報にユニークなURL(固定URL)を割り当てているので、この固定URLがわかれば、後日その公報を見直すのが便利になったり、他者との情報の共有が容易になったりと、非常に便利なのですが、そのJ-PlatPatの固定URLは、意味不明な長い文字列を含むために推測が困難で、1件1件当該公報にアクセスして取得する必要がありました。本ツールJPPLは、エクセルのVBA(マクロ)機能を使用し、ブラウザのGoogle Chrome によってJ-PlatPatにアクセスし、各公報の固定URLを取得するという動作を繰り返すことで、指定された一連の公報に対応する固定URLのリストを作成するものです。
このようなツールにどの程度のニーズがあるのかわかりませんが、某所では少し話題になったりしていたようなので、もしかしたら、誰かのお役に立てるのかもしれません。
現時点では、J-PlatPatの「特許・実用新案番号照会/OPD」のページでアクセス可能な文献の大半である、日本(公開、公表、再表、登録、公告、出願、一部の実用新案)、アメリカ(公開、登録)、EPO(公開、登録)、WIPO(国際公開)、中国(公開、登録)、韓国(公開、登録)などに対応しています。(これ以外についても、公報番号の指定形式が明確であれば対応可能です。)
2.使用方法
エクセルの「About」シートに使用方法を記載しています。
J-PlatPatにアクセスして、そこから所望のURL情報をダウンロードする際に、Seleiumbasicというツールを使用し、ブラウザとしてGoogle Chromeを操作しています。そのため、本ツールの使用には、Google ChromeとSeleniumbasicがインストールされている必要があります。その方法についても「About」シートに記載していますので、ご確認の上、準備作業をお願いします。
基本的には、公報番号を入力して「スタートボタン」を押すだけです。エクセルの裏でGoogle Chromeが働いて、J-PlatPatから固定URLを取得してくれます。
3.無料サンプル版のダウンロード
原理的には、一度に入力できる公報の数に制限はないのですが、多量のロボットアクセスなどは J-PlatPat側で禁じているようなので、一度にあまり多くの公報を入力し、まとめてダウンロードするのは好ましくないかもしれません。本ツールの場合、とりあえず一度に入力できる公報の数を100件に制限しました。ロボットアクセスと判断されないように、1つの公報にアクセスした後、次の公報にアクセスするまで少し時間を置くようにしています。
「JPPL Ver 2.00」のダウンロードはこちら
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4.更新履歴
2021/10/14 Ver 1.00 初期版公開
2021/12/04 Ver 1.10 実用新案の取得時のエラーに対応
2022/03/31 Ver 2.00 J-PlatPatへのアクセスにGoogle Chromeを使用