女性技術士

2020/05/26 最終更新

 

昨今、様々な組織において女性登用が叫ばれていますが、技術士の世界ではどうでしょうか。日本技術士会の最新の統計などによれば、2020年3月31日現在、技術士登録者数(実数)は94,118名であるのに対し、そのうち女性は1,904名と、わずか2.0%に過ぎません。

これは考えてみると驚くべき数字だと思います。弁護士、公認会計士、中小企業診断士、弁理士、医師など、数ある国家資格の中でも、これだけ女性比率の小さな資格は他にないのではないでしょうか? 当然、技術士会の会合や講演会などでは、女性の参加者は、その存在が珍しがられる程度にしか見掛けることがありません。もっとも、今までずっとそういう状況が続いているため、普段はあまり違和感を感じることがないし、問題意識も特になかったりするのが問題なのかもしれません。

最新の部門別の女性技術士数は次の通りです。

表 部門別の女性技術士登録者数
2019年度末(2020年3月31日)現在
 登録者総数女性登録者数比率(%)
機械部門6,173330.5
船舶・海洋部門21400.0
航空・宇宙部門23841.7
電気電子部門6,041130.2
化学部門1,687161.0
繊維部門798151.9
金属部門1,505161.1
資源工学部門48651.0
建設部門51,6751,1062.1
上下水道部門7,3501672.3
衛生工学部門3,285531.6
農業部門5,1541242.4
森林部門1,535493.2
水産部門763222.9
経営工学部門2,017180.9
情報工学部門2,273482.1
応用理学部門4,567912.0
生物工学部門3163210.1
環境部門2,10724911.8
原子力・放射線部門53650.9
総合技術監理部門15,6212421.6
合計(延べ)114,3412,3082.0
合計(実数)94,1181,9042.0

女性技術士の登録者数が一番多いのは建設部門ですが、女性の比率が一番高いのは環境部門で11.8%、それに続いて生物工学部門の10.1%となっています。機械部門は0.5%、電気電子部門は0.2%と極端に少なく、また化学部門も1.0%と平均(2.0%)を大きく下回っています。

企業や大学、研究所などでは、特に化学系では、女性研究者や女性技術者の比率はかなり高い職場が多いと感じますが、技術士となるとこんなにも少なくなってしまうのは少し意外な感じです。最近は、企業の製造現場などでも、女性技術者が活躍しているのが当たり前になりつつあります。実は、修習技術者だともっと女性の比率が高い印象もあるので、状況は今後少しずつ改善されていくのだろうと思います。楽観的過ぎる見通しでしょうか?

日本技術士会でも男女共同参画推進委員会という組織を設け、この現状を変えるための様々な取り組みを進めています。

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