2006〜2015年 降水確率精度の検証結果

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予報された降水確率と実際の降水割合

 2006〜2015年の10年間に出された降水確率と、そのときに実際に1o以上の降水があったかどうかを調べて集計しました。この結果から、降水確率予報の適中率について議論することができます。

2006〜2015年トータル (降水日数/予報日数)
 実際の降水日数/予報日数
予報降水確率0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%
 1日前予報4/319932/4679123/2592200/1348147/504393/975298/485301/367268/299127/12828/28
 2日前予報0/214/69345/954111/642155/389211/389150/195157/179149/15949/50
 3日前予報0/222/67674/945148/673197/488189/339181/239143/18970/8417/17
 4日前予報0/124/55982/943180/764216/566231/397164/236112/14531/401/1
 5日前予報 21/44990/966214/836267/688258/439132/20156/673/6
 6日前予報 11/341113/993250/952332/802220/39391/14124/30
 7日前予報 13/239136/1006286/1108384/929180/30341/651/2


2006〜2015年トータル (降水日数割合)
 実際の降水日数割合(%)
予報降水確率0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%
 1日前予報0.10.74.714.829.240.361.482.089.699.2100.0
 2日前予報0.02.04.717.339.854.276.987.793.798.0
 3日前予報0.03.37.822.040.455.875.775.783.3100.0
 4日前予報0.04.38.723.638.258.269.577.277.5100.0
 5日前予報 4.79.325.638.858.865.783.650.0
 6日前予報 3.211.426.341.456.064.580.0
 7日前予報 5.413.525.841.359.463.150.0


降水確率的中率
    図1. 降水確率と実際の降水割合

 例えば降水確率30%の予報が100回出されれば、そのうち30回で実際に1mm以上の降水があるというのが本来の姿ですから、図1のように、横軸に予報の降水確率を取り、縦軸にそのうち実際に1mm以上の降水のあった日数の割合を取ってプロットすると、原点を通る傾き1の直線(図1中の黒破線)となるのが理想的と考えられます。

 この10年間の降水確率についてみると、前日〜7日前発表の全てがS字カーブを描いており、低降水確率で実際の降水割合が低め、高降水確率で実際の降水割合が高めという傾向が見られます。

 例えば、前日発表の降水確率が10%の場合、実際に降水があった降水割合はわずか1%、降水確率が20%で降水割合は5%、降水確率が30%で降水割合は15%と、実際に降水がある割合は降水確率の数値よりもかなり低めです。まあ、感覚的にも降水確率20%程度までは、ほとんど雨が降らないというイメージですから、感覚とは良く一致してると言えそうですが、こんなにずれていてもいいのでしょうか? 降水確率10%のとき、実際に降水があるのはわずか1%ですよ? それとも、意識的にこの程度となるように調整しているのでしょうか?


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最終更新: 2016/10/01
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